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『苦手な英会話』を変える。 “Excuse me.”のあとに役立つこと。
WA-SABI英語塾 曽根田 章浩(そねだ あきひろ)
1968年生まれ。静岡大学教育学部保健体育科卒。
英語専門講師としての15年以上に及ぶ指導は、私塾でのレッスンのほか、50社超の企業内研修や私立高校・大学での授業、結婚式のバイリンガル司会など多岐に渡る。
海外生活の経験は無し。長年の指導経験によるマンツーマンレッスンで『日本人の英語力UP』に日々取り組み中。
こんにちは! WA-SABI 英語塾、曽根田です。
「”Excuse me.”とこちらから声をかけられる人は、英語でのコミュニケーションの上達が速い。」と一般的に言っていいでしょう。
興味や話題の多い人、話し好きな人、頭の良い人などは、その場の雰囲気や相手の使う英語からどんどん語彙や表現を“盗む”こともできますね。
それでも、英語で話す機会が特に多くない方がスピーキング力を上げるには、日々の英語の勉強やトレーニングがモノを言いますし、心構えのようなものも多分に意識しておきたいものです。
僕は、20年ほど前にニューヨークとサイパンに旅行で行きましたが、どちらも3~4日程度で、そこで英語を話した記憶すらほとんどありません^^
その後、自身の英語力アップに目覚め、これまでいろいろな成功や失敗をしてきましたが、英会話の苦手な方の気持ちは結構分かっているつもりです。
5年ほど前に近所のバーで隣になったイギリス人男性と英語で話し込んだことがあります。
他に客はいなく、気がついたら3時間ほと二人で話していました。
お店を出たときに「未だに英会話には全く自信は持てないけれど、3時間話すことができたぞ!」とすごく嬉しく思ったことを覚えています。
学生時代や社会人になってから英語を一生懸命勉強した方ほど「英会話に自信が持てなくて、、」とおっしゃるような気がします。
「○○を英語で何て言いますか?」
学校の英語の授業や試験でこのような質問を多くされるため、「伝わる言い方」というよりも「正しい言い方」を考えようとするからじゃないかな、と思うことも多いです。
結論じみたことを書いてしまえば、英語圏で長期間生活でもしない限り英会話に自信など持てないと思ってよいと僕は思っています。
大切なのは、「英語コミュニケーションを何とかする力」。
今回は、英会話について僕がいつも意識していることについて書いてみます。
お役に立てたら嬉しいです!
僕が英会話で特に意識していることを書きだしてみました。
・迷ったら、必ず “Excuse me.” と声をかける
・発音の上手さより、しっかりと『大きな声』で話す
・とりあえずひとつ相手の“何か”を褒める(良いところを探す癖をつける)
・ “グッドリスナー”になる(興味の幅を広げる)
・相づちをしっかり打つ(終始聞き役にならない)
・”得意技のフレーズ”を増やす
迷ったら、必ず “Excuse me.” と声をかける
現在18歳の娘が幼稚園児のときですからかなり前になりますが、“お父さんと一緒に遊ぼうデー”みたいなイベントがありました。
今でもハッキリ覚えていますが、イベント前に体育館に集まった(僕を含めた)お父さんたちが、何もできずそれぞれ孤立したまま立ち尽くしていました。
あれは異様な光景でした。日本人の恥じの文化というか、コミュニケーション下手を象徴しているかのようで、、。
初対面の人を前にして、「話しかけてみようかな、どうしようかな、、」と思うときがありますね。
そんな風に迷ったら、必ず声をかけてみる。
僕はそう決めています。もちろん話しかけるタイミングを逃すこともありますが、会話ができる機会の総数が全く違ってきますから。
“Excuse me.” と明るくハッキリと声をかけてみましょう。
失敗しようが、成功しようが、機会を増やすことですね。
思わず楽しい会話ができることもあり、癖になりますよ^^
発音の上手さより、『ハッキリと大きな声』で話す
もちろん上手な発音に越したことはありませんが、英語の発音を磨くよりも「ハッキリと大きな声」で話すことの方がはるかに大事です。
ハッキリと発音すれば、発音がかなり違っていても、相手の人が「この人は何て言いたいんだ?」としっかり考えてくれます。
そして、質問をして確かめようとしてくれることが多いです。
例えば、hydrangea[アジサイ。ハイドランジア。]を正確に発音できなかったとします。
「ひどらんじーあ」みたいに言ったとしますね。
大きな声でハッキリと言えば、会話はこんな風に進むかも知れません。
相手: ヒドランジーア!? What? What’s that?
あなた: Oh, it’s a flower. A very beautiful flower in this season.
相手: Oh, that’s “hydrangea”!
まぁ、スマホで写真でも見せればいいのですが(笑)
ハッキリと大きな声で伝えると、相手の反応もハッキリすることが多いです。
よくないのは、小さな声で口ごもってしまい、相手は”What? What?”のようにギクシャクしたやり取りが繰り返されることです。
聴き直されるのは当たり前。伝わらなければ、違う言い方やジェスチャーで何とかする。
困ってしまったら、”Never mind.”とか”Forget that, please.”みたいなフレーズを覚えておいて話を変えてしまえばいいですし。
とりあえずひとつ相手の“何か”を褒める(良いところを探す癖をつける)
“Hey. What’s new?” [どーも! 最近何かある?]などの会話のスタート時に「うーん、最近何かあったかなぁ、、」と考え込む多くの日本人。
それに対して海外の方の多くは、天気の話やちょっとした話題での会話[small talk]が上手です。
Oh, you have a cool bag today.[今日はステキなバッグを持ってるね]
You look nice in that T-shirt. [そのTシャツ似合うね!]
そんな風に相手の持ち物や服装を褒めることも英語での会話では多いです。
英語にのめり込んでから僕は日常的に相手の良いところ、ステキなところを探すようになりました。
日本語でも褒められて悪い気はしないですよね。(「いつも服装をチェックされているようで、そういうのはイヤだ。」と言っていた女性もいましたが、、。)
“カバン”や”Tシャツ”、”髪型”から会話が発展することもあります。
せっかく褒めたのに相手のリアクションが薄いこともありますが(笑)
それでも、”You look nice in 〇〇!”[○○が似合うね!]を得意技にしておくと、とりあえず会話を始められますね。
それと、”That bag is cool!” とか、”I like your T-shirt!”みたいに言うと、バッグやTシャツだけを褒めている感が強いので、”you”を主語にして、「そんなあなたがステキ感」を強調するのもポイントですね。
“グッドリスナー”になる(興味の幅を広げる)
ネイティブスピーカーと英語で話すとついつい聞き手に回りがちになるものですが、「グッドリスナー」になることはとても大事だと思います。
一生懸命に聞いてくれる人にはいろいろ話したくなりますよね。
英語を真剣に勉強し出してから僕は興味の幅が圧倒的に増えました。
地理、歴史、科学、宇宙をはじめ、旅行でさえ学生時代からほとんど興味がありませんでしたが、今はどんなテーマでも相手の話を聞くのがとても楽しいです。
幅広い分野に興味があるというよりも、その分野に興味を持っている人の話を聴くこと自体が楽しいと言えます。
よく聞いていると自然と疑問が出てきて質問が止まらなくなります。
質問好きになると言ってもいいですね。
「英語で何と言えばいいのか?」なんてことよりも、新しいことを聞いたり知ったりするために、興味を持つ癖をつけておきましょう。
相づちをしっかり打つ(終始聞き役にならない)
グッドリスナーになることは大事だと思いますが、話し出すタイミングが取れなかったり、英語が口から飛び出さないからずっと聴くのみというのはもったいないですね。
Sounds ○○!
まずは、”Sounds ○○” を多用することから始めましょう。
Sounds nice/great/wonderful/cool/fantastic! [いいね!]
これだけでもバリエーションができます。
Sounds bad/hard/tough. [大変そうだねぇ]
Sounds delicious![美味しそうだね!]
Sounds exciting![ワクワクするね!]
これらを思っているだけか、口にするか、で会話感は変わってきます。
そのあとに何か質問や別のセリフが続くことも増えてきますよ。
主語をちゃんとつけて、”That sounds good!”でもいいですし、細かいですがバリエーションを増やすことも他のフレーズを増やすときの応用力にもつながりますね。
「あっ、そうなんだ」:”Oh, did you?”や”Oh, does she?”
相づちと言えば、”Oh, did you?”みたいな定番がありますね。
“I went to Kamakura last weekend.”[先週末に鎌倉に行ったんだ]と言われて、
”Oh, did you?”[あっ、行ったの?]。
“My wife plays the piano.”[妻はピアノを弾くんですよ]に対しては、
“Oh, does she?”[へぇ、そうなんだね]。
“Oh, really?”ばかりだと味気ないですし、文法力[ことばのパズル力]も上がりますね。
聴こえなかったところだけ”what”にして相手のセリフを繰り返す
これも聴き手だけに回らないポイントです。
例えば相手が、”I went to Ikebukuro and had a nice ×××.”[池袋に行ってね、×××を食べたんだよね]と言ったとき、”×××”の部分が聴き取れなかったとします。
もちろん、What did you have in Ikebukuro?[池袋で何を食べたの?]と尋ねて問題ないのですが、相手の言ったセリフの”I”を”You”に変えるだけで質問できます。
You went to Ikebukuro and had a nice “what”?[あなた、池袋に行って何を食べたの?]
これは、相手の英語を真似る練習にもなりますし、「ちゃんと話を聞いてるよ」と相手に伝えるメッセ―ジにもなります。
“得意技のフレーズ”を増やす
最後に、「得意技のフレーズを増やす」。
単語やそのまま使える定型のフレーズを覚えることももちろん大事ですが、今回強調したいのは、「応用のきくフレーズ」や「会話の主導権」を握るためのものです。
少し紹介しますね。
Speaking of~, [~と言えば]
これは、僕の得意中の得意技です。
例えば相手が観た映画の話が一通り済んだとき、こんな風に使えます。
Speaking of movies, do you enjoy Amazon Prime?[映画と言えば、アマゾンプライム使ってる?]
リーズナブルな服の話だったら、
“Speaking reasonable clothes, I went to UNIQLO the other day. And…” [お手頃の服と言えば、この間ユニクロに行ってね、、]とか。
話題は繋がっていますし、何よりも会話の主導権を握るチャンスになります。
「言った以上は英語で説明をしなければいけないから、、」などネガティブなことを言う人もいますが(笑)
相手が話した話題を利用して、自分の得意な話に持って行けると言ってもいいでしょう。
この”Speakiing of~,”[~と言えば]。
使い慣れていない方はぜひ使ってみてくださいね。
Your story reminds me of ○○. [その話で思い出したんだけど、、]
これもかなり使えると思います。
“Speaking of~”の別バージョンと言えますね。
相手の話を聞いていたら自分のおばあちゃんのことを思い出したりしますよね。
Your story reminds me of my funny grandmother.[あなたの話を聞いていたら、愉快な私のおばあちゃんを思い出しちゃった]と切り出して、おばあちゃんの紹介ができますね。
No offense, but… [気を悪くしないで欲しいんだけど、、、]
「相手をカチンとさせちゃうかも知れないな。」と思うことでも、これをちゃんと言うとOKになることが多いです。
例えば、相手の年齢を聞いたときに「え⁉、そんなに若いの?」と思うことがありますよね。
特に女性に対して、”Oh, you’re that young. You look older.”[え!?、そんなに若いの? もっと上に見えるよ。]とは、なかなか言えないですよね(笑)
僕の得意技は、”No offense, but you look mature.” [気を悪くしないで欲しいんだけど、大人っぽく見えるよね]。
もちろん相手次第ですから、自己責任で使ってみてください(笑)
また、少し難しい話をしていて議論ぽくなったときにも、「怒らないで聞いてほしいんだけど、自分は○○と思うよ。」のように、この”No offense, but I think… “と言えます。
少し突っ込んだことを言えるフレーズですね。
Some people say, “○○”. [「○○」と言う人もいるよね]
これはちょっとセコいテクニックとも言えますが、自分が思っていることを、”I think…”と言うのに抵抗があるときに使えます。
「そう言うと角が立つから、、」というのは日本人ぽかったりしますね。(笑)
Lawyers are liars.[弁護士は嘘つきだ]なんて冗談で言ったりもしますが、特に親しくもない弁護士の人に直接言うのはかなりの勇気がいりますよね。
でも、これなら許されるかも知れません。
Some people say, “Lawyers are liars.” [“弁護士は嘘つき”って言う人もいますね。]
まとめ
今回は、海外旅行すらほとんどしたことのない英語講師、曽根田が経験してきた英会話に役立つ心構えと使えるフレーズを紹介しました。
今回のポイントは次の通りでした。
・迷ったら、必ず”Excuse me.”と声をかける
・発音の上手さより、しっかりと『大きな声』で話す
・とりあえずひとつ相手の“何か”を褒める(良いところを探す癖をつける)
・ “グッドリスナー”になる(興味の幅を広げる)
・相づちをしっかり打つ(”Sounds ○○!”で終始聞き役にならない)
・”得意技のフレーズ”を増やす
もちろん『会話を楽しむ精神』が全てを支えます。
『体当たり精神』も基本中の基本だと思います。
その先のsomething[何か]ですね。
冗談のセンスも磨きたいものです。僕はそこも全く自信がないですが、打ち解けた相手に使う得意技があります。
Get out of here! [もう、出てけよ!]
「バカなこと言ってんじゃないよ! 出てけよ!」という感じです。映画か何かで覚えました。
皆さんの英会話力UPに役立つよう、またスピーキングについても書いてみようと思います!!
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